関西電力との液化水素サプライチェーンに関する協業に向けた覚書の締結について
このたび、シェル*は、関西電力株式会社(以下、関西電力)と、両社の長年にわたるLNG事業を通じて築いた関係をさらに発展させ、脱炭素化の推進を目指し、液化水素サプライチェーンに関する協業に向けた覚書を締結しましたのでお知らせします。
本検討は、両社によるクリーン水素の製造、シェルによる水素液化・貯蔵・輸送技術の適用、関西電力による火力発電所における水素利用など、液化水素プロジェクトの実現可能性や協業機会を確認するものです。
- シェル VP Hydrogen ポール・ボジャースのコメント
当社は50年以上にわたって日本のエネルギーの歩みの一翼を担ってきたことを誇りに思います。需要家の皆さまとの協力はエネルギー転換を加速させるシェルのPowering Progress戦略の要です。また、水素のポテンシャルを最大限に引き出すためには、幅広いステークホルダーと協力しホールシステム・アプローチを促進することが重要です。今回の覚書締結により、関西電力のようなリーディングカンパニーと協力して、液化水素バリューチェーンの可能性を検討し、日本のエネルギーの脱炭素化に貢献できることを嬉しく思います。
- 関西電力 水素事業戦略室長 桒野理氏のコメント
ゼロカーボン社会の実現に向け、水素は必要不可欠なエネルギーと考えています。脱炭素のリーディングカンパニーとして、当社は水素社会の実現に向け、あらゆる可能性を追求しており、今回のシェルとの協業も日本への最適な水素サプライチェーン構築の後押しになると期待しています。
シェルは、2050年までに炭素排出量実質ゼロのエネルギービジネスを構築するという目標を掲げています。この目標の実現に向け、お客さまにより多くの低炭素製品を提供し、脱炭素に資する技術の世界的な拡大に向け取り組んで参ります。また、シェルジャパンは、技術研究組合 CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)のメンバーとして、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の運航を担当するなど、LNG業界の先駆者として培った知識と経験を活用し、液化水素の安全な運搬に取り組んでいます。
シェルの水素社会実現に向けたその他の取り組みは下記のとおりです。
- 2022年7月、ポルトガル・オランダ間おけるグリーン液化水素サプライチェーン構築の実現可能性調査実施について合意。
- 2022年7月、欧州最大のリニューアブル水素製造プラント(200MW、最大生産量60,000kg/日)建設開始連
- 2021年7月、グリーン水素製造に向け、ドイツにあるシェル・エナジー・ケミカルパーク・ラインランドで欧州最大級の高分子電解質膜 (PEM)電解槽を稼働。
*Shell plcが直接および間接的に投資している会社は別の法人です。本発表文では、便宜上、Shell plcおよびその子会社全般を 「Shell」 と表記しています。